クレマンシックは大好きで、マンロウ以上にコレクションしてるなあ。 出会いは、昭和57年、「古笛の響き」(ルネ・クレマンシックと彼の笛) 角笛、羊飼いの笛、中世リコーダー、ダブルフルート、ガルベ笛、かもしかの角笛、 ルネサンス・リコーダー、バロック・リコーダー、計21本の笛。 イマジネーションを掻き立てる古雅な響き、サルタレッロの名演、 仏バロック、ボワモルティエの曲にもシビレた思い出。 特徴は、大胆なアレンジ、才気煥発の即興性、中世的お祭り騒ぎと宗教性。 大道芸の実演さながら、いやあもう、無軌道、前衛的、異彩を放っていた。 それは単なる冒険ではなく、学究・学問的研究者の側面があってこそ、成せる技。 又、作曲家でもあり、実験的・創造的であった。 精力的録音、中世からバロックまで実に個性的な演奏を繰り広げた。 その活動から、ドミニク・ヴィスやジェラール・レーヌ等、気鋭の演奏家を輩出。 その功績には、計り知れないものがある。 大御所となって尚、録音意欲は留まる所を知らない。 一々挙げたんじゃ切りも無いので、 クレマンシックらしいアヴァンギャルドな物のみに絞ろう。 〈カルミナブラーナ〉〈カンティガ〉〈トルヴァドールとトルヴェール〉が代表作的傑作。 珍しい作品では〈愚か者の祭り(ロバの祭り)〉〈フォーヴェル物語〉〈ダニエル物語〉等、 やはり世俗曲的要素・創造的余地の大きい中世曲にこそ、 自由奔放な才能を発揮・マッチした。 エスマイル・ヴァセッギとの白熱セッションも欠かせぬの名盤。
by mgahiru
| 2010-06-25 21:19
| 音楽
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